WireNine
[!訳注]
このページの内容は、日本向けのサービスではないため、日本の方が読む機会はほとんどないと思います。また、 PHP のバージョンなどから判断して、かなり古い情報が書かれているようです。もし読む必要がある場合は、古い情報であることを理解したうえで、適宜読み替えてください。
WireNine は処理が速く、モダンなホスティングプロバイダです。同社は、パフォーマンスに焦点を当て、 100% SSD ストレージと、 Litespeed ウェブサーバー、高速な DDR4 ram とともに最新の Intel E5-based プロセッサを利用しています。 これらの機能は、彼らのレンタルサーバーが Grav サイトの素晴らしい解決策となってくれることを保証しています。
このガイドでは、 Grav で最適に動作するために、中間のレンタルサーバーアカウントを設定するために必要な知識を解説します。
ホスティングプランを決める
WireNine には、3つのレンタルサーバープランがあります。最安は月額 $9 のベーシックプランから、月額 $18 のヘビーな通信量オプションのあるプランまであります。これらすべての設定は同じですが、私たちは中間の Plus プラン(月額 $14 )をおすすめしています。なぜなら、 1 CPU 及び 1GB のメモリーが付き、妥当な提供プランだからです。
SSH を有効化
まず、 cPanel の Security セクションで、 Toggle SSH Access オプションを開かなければいけません。この SSH アクセスページで、 SSH アクセスを有効化 するボタンをクリックしてください。
この時、2つの選択肢があります。 新しい鍵を生成 するか 鍵をインポート するかです。公開・秘密鍵のペアをローカルコンピュータで作成し、 DSA パブリックキーをインポートするだけの方が簡単です。
[!Info]
Windows ユーザーは、多くの便利な GNU と Mac や Linux プラットフォームで使える便利なツールを提供するため、まず Cygwin のインストールが必要です。パッケージ選択プロンプトでは、 SSH オプションに確実にチェックを入れてください。インストール後、Cygwin Terminal
を立ち上げてください。
ターミナルウインドウを立ち上げ、次のようにタイプしてください:
ssh-keygen -t dsa
この鍵の生成スクリプトは、いくつかの値を入力させるプロンプトを表示します。デフォルト値を許容できる場合は、 [return]
キーを押すだけでも良いです。このスクリプトは、ホームディレクトリの .ssh/
というフォルダに、 id_dsa
(秘密鍵)と、 id_dsa.pub
(公開鍵)を作成します。プライベートキーを与えたり、どこかにアップロードするようなことは 決してしないでください 。してよいのは、 公開鍵だけです 。
[!訳注]
dsa でのキー生成は、2025年現在では、安全とは言えないような気もします。安全なキー生成の方法を調べてください。
鍵を生成できたら、 SSH Access ページの Import SSH key セクションで、 Public Key
入力欄に id_dsa.pub
パブリックキーの中身を貼り付けできます:
アップロード後、 SSH 鍵管理ページの Public Keys セクションで鍵のリストを確認してください。それから、 Manage をクリックする必要があります。そのキーが認証されたことが確認されます:
[!Info]
WireNine は、デフォルトでは Shell Access を有効化していないようです。サポートチケットを開き、あなたのアカウントに対してシェルアクセスを有効化するようリクエストする必要があるでしょう。
これで、サーバーに SSH テストする準備ができました。
ssh wirenine_username@wirenine_servername -p2200
言うまでもなく、 wirenine_username
には WireNine から提供されているユーザー名を、 wirenine_servername
には WireNine から提供されているサーバー名を入力する必要があります。 -p2200
は、WireNine が SSH を標準とは違うポート番号で実行しているため、必要なものです。
403 Forbidden エラー
WireNine のセットアップにおいて、ユーザー作成ファイルのデフォルトのパーミッションが正しくなく、セキュリティフラグが発火して 403 Forbidden エラーが起きるようです。この問題は、デフォルトの umask が不正 であることで、作成されたフォルダが 775
、 ファイルが 664
となってしまいます。これらのファイルは、正しくは 755
及び 644
のときにそれぞれ機能します。
これは、自動的にセットアップされるべきですが、正しくありません。しかし、修正は容易です。 .bash_profile
ファイルを編集し、以下の行を最後に追記するだけです。
umask 022
ターミナルに再度ログインすれば、変更が反映されます。
PHP とキャッシュの設定
WireNine は、 PHP 5.4 をデフォルトで使用しますが、より新しい 5.5, 5.6, もしくは 7.0 バージョンを使用するオプションがあります。 Grav は最低でも PHP 5.5.9 が必要です。
WireNine は、コントロールパネルにフル機能の cPanel を提供しています。 My Accounts タブから直接アクセスできます。
最初にやることは、サイトで実行される PHP のデフォルトバージョンの変更です。そのため、 Software セクションの Select PHP Version リンクをクリックしてください。
現在の PHP バージョンが表示されます。以下は、代わりに使えるバージョンのドロップダウンです。 5.6 を選択し、 Set as current
ボタンをクリックしてください。
次に、 mbstring
と zip
拡張を有効化してください。
WireNine は、ホスティングプロバイダ業界では珍しく、 PHP の高度なキャッシュ拡張機能を提供しています。これらを利用するには、 apcu
キャッシュ拡張と Zend opcache
拡張の両方を有効化してください。それから、これらのオプションの下にある Save
をクリックしてください。
正しい PHP バージョンになったか と、 Zend OPcache 及び APCu が実行されているかを確認するため、 public_html/info.php
という一時ファイルを作成できます。以下の内容をこの一時ファイルに書き込んでください:
<?php phpinfo();
ファイルを保存し、ブラウザでサイト内のこの info.php ファイルを表示させてください。先ほど選択したバージョンを反映した PHP 情報が表示されるはずです:
また、下へスクロールして zend engine ブロックの Zend OPcache 一覧と、その下の APCu セクションを確認できます:
Grav のインストールとテスト
この SSH 機能を使って(もし未接続ならば) WireNine サーバーに接続し、最新バージョンの Grav をダウンロードし、 zip 展開し、テストしてみましょう!
/grav
サブフォルダに Grav を展開します。 Grav に直接アクセスできるように、 web ルートである ~/public_html/
フォルダに直接 unzip することもできます。
cd ~/public_html
wget https://getgrav.org/download/core/grav/latest
unzip grav-v{{ grav_version }}.zip
この時点で、ブラウザで http://mywirenineserver.com/grav
などが表示できるはずです。もちろん、適切な URL に修正してください。
ここまでの解説のとおりに進めていただきましたので、 Grav CLI や Grav GPM コマンドも、利用可能です。次のように:
cd ~/public_html/grav
bin/grav clear-cache
Clearing cache
Cleared: cache/twig/*
Cleared: cache/doctrine/*
Cleared: cache/compiled/*
Cleared: cache/validated-*
Cleared: images/*
Cleared: assets/*
Touched: /home/your_user/public_html/grav/user/config/system.yaml
替わりのインストールメソッド: Softaculous
このカテゴリーを選択すると、 Grav CMS が掲載されているページになります。
cPanel で利用可能な Softaculous は、速くて簡単な Grav のインストール手段のひとつです。 cPanel ダッシュボードの下の方にある Portals/CMS カテゴリーにこれが見つかります。カテゴリーを選択したら、下へスクロールすると Grav が見つかります。
ダウンロードアイコンを選択すると、 Grav のプロダクトページが表示されます。
この時点で、 Download アイコンを選択肢、 Grav のメインのプロダクトページに進むことができます。このページには、追加情報と、 Grav をサーバーに直接インストールするリンクが含まれています。
ダウンロードアイコンを選択すすと、 Grav のインストールページが表示されます。
そこで、ページの左上のエリアにある、青い Install ボタンを選択し、インストール処理を開始できます。設定ページに遷移し、 Grav のインストールや、インストール先のディレクトリの設定、管理アカウントなどの設定ができるようになります。そのため、 Grav の管理パネルですぐに始められます。
このページを好みの通りに設定したら、準備は完了です!